業務効率化を目的としたワークフローシステムの開発において、低コストかつ短期間での導入を実現する手段として、ローコードツールを活用した市民開発が広がっています。
本記事では、ローコードツールの機能を備えた業務システムの共通基盤「イントラマート」を活用するメリットや留意点、具体的な構築手順を紹介します。
イントラマートは、NTTデータ イントラマート社が開発した業務改善プラットフォームです。ローコード開発に対応したワークフロー機能を備えており、プログラミングの専門知識がなくても、申請や承認等の業務プロセスを容易にデジタル化できます。
イントラマートでは、プログラミング不要のGUI操作で、直感的にワークフローを作成できます。
そのため、エンジニアでなくても簡単にシステムを構築でき、業務のデジタル化を推進しやすくなります。
また、複雑な承認ルートも、画面上でノードをつなげるだけで作成でき、柔軟に設定できるため、さまざまな業務に対応できます。
イントラマートでは、ドラッグ&ドロップ等の簡単な操作で、申請画面や承認画面を作成できます。
申請フォームの形式や承認画面のフォーマットも自由にカスタマイズできるため、自社の業務や既存システムの形式にあわせて最適な画面を構築できます。
また、すべてを一から開発する必要はなく、これまで使用していたExcelや紙でのフォーマットをデジタル化して作成することも可能であるため、効率的に開発を進められます。
イントラマートのワークフローは、他のシステムと連携できるAPIが用意されており、既存のERPや電子契約システムと連携することで業務の効率化を図れます。
例えば、ERPのデータ入力に関する申請をイントラマートでワークフロー化すると、申請から契約に関する稟議、電子契約、電子保存までの一連の流れを横断的に管理することが可能です。
データ入力から契約の電子保存までを統合管理できるため、過去の情報にも簡単にアクセスでき、契約までのプロセスを追いやすくなります。
イントラマートを活用すれば、システム連携の柔軟性や多様な業務への対応力を備えたワークフローを構築でき、開発や運用にかかるコストの削減にもつながります。ここでは、イントラマートを導入するメリットを3つ紹介します。
イントラマートを活用することで、非エンジニアでもワークフローシステムを開発できるため、外部に委託せず自社での開発が可能になります。
その結果、開発コストやリリース後の運用コストを抑えながらシステムを構築できます。
さらに、社内で開発と運用を行うことで、機能の追加や変更が必要になった際にも、柔軟に対応できるというメリットがあります。
イントラマートにはAPI連携機能が備わっており、既存システムや外部サービスとの連携を簡単に実現できます。
もともと基幹システムの一部として開発された背景があるため、さまざまなツールとの接続がしやすい設計になっています。外部サービスと連携することで、業務プロセスが分断されることなく、業務の自動化やデータの一元管理が可能になります。
さらに、柔軟なカスタマイズ性があるため、企業ごとの独自要件に合わせたワークフローを構築できます。
イントラマートのワークフローはマルチデバイスに対応しており、スマートフォンやタブレットからも申請や承認が可能です。そのため、出張中や外出先でもスムーズにワークフローを処理でき、業務の遅延を防げます。
また、多言語対応しているため、海外展開している企業や外国人社員が多い企業でも導入しやすくなっています。デフォルト対応言語は日本語、英語、中国語(簡体字)ですが、必要に応じて追加することもでき、利用環境に応じた柔軟な対応が可能です。
イントラマートを活用することで、経費精算や稟議の承認処理、契約書の承認、電子契約システムとの連携、システム開発やITプロジェクトの申請管理等、社内のあらゆるワークフローを一元化できます。
既存のシステムや業務フローを活かしながら、効率的にデジタル化を進めることが可能です。
イントラマートは、社内のあらゆるワークフローを集約できる共通基盤です。視覚的で直感的な操作により、非エンジニアでも簡単にワークフローを作成できるため、開発コストを抑えながら、迅速にワークフローを構築できます。
さらに、他システムと連携できるAPIが豊富に用意されており、既存のExcel等のワークフローも取り込めるため、業務のデジタル化をスムーズに進められます。社内のDXを加速し、業務効率を向上させるため、ぜひ導入を検討してみてください。
2025/05/13 | カテゴリ:アプリケーション・実⾏基盤
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