ナレッジを蓄積し「問い合わせを発生させない」 ユーザーの自己解決を支えるカスタマーサポートの仕組み

毎日のように同じ質問に対応している」「問い合わせ対応に日々の業務の大半を費やしている

カスタマーサポートやバックオフィスの現場で、こうした悩みを抱える担当者は少なくありません。問い合わせ対応を効率化するためには、過去の対応をナレッジとして蓄積し、ユーザーが自己解決できる仕組みを整え「そもそも問い合わせを発生させない」ことが大切です。

 本記事では、ナレッジ蓄積を習慣化し、自己解決を促すための具体的な方法を解説します。

まず押さえたい「ナレッジが蓄積されない組織に共通する6つの問題」

問い合わせを減らすには、よくある質問などのナレッジを公開することが有効であると理解していても、実際にはなかなか蓄積が進まず、日々の対応に忙殺されるケース少なくありません。ナレッジが自然に蓄積されない組織は、以下のような課題を抱えています。

①プロセスが設計されていない(プロセス欠如)

「対応 → 記録 → ナレッジ化」の流れが決まっておらず、誰が・何を・いつ登録するかが曖昧。

②ツール・環境が業務に合っていない(ツール分散)

 Excel、チャット、メールなど管理がバラバラで、情報の散在や検索性の低下を招いている。

③ナレッジ作成の時間が確保できない(時間不足)

現場負荷が高く、問い合わせ対応に追われて「あとでまとめよう」が積み上がり、結局形にならない。

④使えるナレッジにならない(品質ばらつき)

品質にばらつきがあり、書き手によって粒度が異なるため、ユーザーの自己解決につながる品質を担保できない。

⑤改善対象が分からない(可視化不足)

データが可視化されておらず、どのナレッジが読まれているのか、問い合わせが減っているのか、効果が見えない。

⑥古い情報が放置される(更新フロー不備)

更新フローがなく、更新の役割・頻度も決まっていないため、数年前の手順が残り続けてしまう。


これらの課題に共通するのは、ナレッジを「自然にためる仕組み」が存在しないことです。本来ナレッジ運用には「問い合わせ → 記録 → ナレッジ化 → 公開 → 自己解決 → 改善」という一連のサイクルが必要ですが、仕組みがない組織では担当者の善意と気合に依存してしまいます。その結果、ゼロからの回答文作成や属人化が当たり前になり、ナレッジが蓄積されない状況に陥ってしまうのです。

今日から始める「ナレッジが自然にたまる仕組みづくり」3つのステップ

ナレッジ蓄積を成功させるためには、まず最も効果が出やすく、負荷が低い以下の3つのステップから取り組むのが効果的です。これらを整えることで、問い合わせ対応のムダが大幅に削減され、ナレッジが自然にたまる土台ができあがります。

【STEP1】ナレッジを蓄積する「場所」を決める(問題②③の解決策)


まずは、ナレッジを蓄積する場所を決めます。社内WikiやOfficeソフトウェア、チャットツールのチャネルでも蓄積は可能ですが、CSM(カスタマーサービス管理)専用の仕組みを利用することで、AI活用やデータ分析などの高度な取り組みもスムーズに進められます。

場所を決めたら、頻出する質問から公開していきます。完璧なナレッジを目指すのではなく「とりあえず書いてみる」「まず公開してみる」姿勢が重要です。公開後に改善する前提で運用を回すことが、蓄積を止めないポイントです。


【STEP2】問い合わせからナレッジに変換するフローを作る(問題①の解決策)


問い合わせ内容を手作業で選別し、ナレッジを作成するのは負担が重く、現場の協力が得られにくくなります。重要なのは、問い合わせ内容とその回答が蓄積される仕組みづくりです。

問い合わせの受付から対応フローの管理までを行うCSMの仕組みを用意すれば、業務を行うだけで自然と情報がたまります。蓄積された問い合わせ内容や回答結果のうち、頻繁に発生するものを選択してナレッジ化することで、担当者の負荷を最小限に抑えられます。


【STEP3】効果を検証し、継続的に更新する(問題④⑤を継続的に改善)


品質が低く内容が古いナレッジは、ユーザーの自己解決につながりません。公開しているナレッジが、ユーザーにとって意味があるのかを検証する仕組みを整えることも重要です。

ナレッジの活用状況を見える化し、定期的に件数や閲覧数をチェックしましょう。テーマごとに問い合わせ件数の増減を確認すれば、公開したナレッジの効果分析も行えます。

 「手軽にナレッジがたまる環境」を整えられるCSM QuickPack

当社では、ナレッジの蓄積に活用できる「CSM QuickPack」を提供しています。業務の標準化・自動化に有効なデジタルワークフローツール「ServiceNow」を活用し、問い合わせ(ケース)とナレッジを一元管理します。

システム上で対応フローを実施することで、その結果が自然と蓄積されていきます。カスタマーポータルでのFAQ公開機能を備えており、ナレッジを蓄積するための仕組みがすべてそろっている点も特徴です。ServiceNowのパッケージをベースとしているため導入も容易で、契約後最短1か月でリリース可能です。

一方「CSM QuickPack with AI」を選択すれば、AI支援により対応内容からナレッジ記事のたたき台を自動で作成できます。関連するナレッジをAIがユーザーに推薦することで、自己解決率の向上も実現可能です。

 CSM QuickPack / CSM QuickPack with AIにより、問い合わせ対応を行う担当者も過去の解決例をすぐに参照できるようになります。ユーザーの自己解決率を高めるだけではなく、担当者の対応も効率化できる仕組みです。


まとめ

カスタマーサポートの負荷を軽減させるためには「ナレッジ蓄積」の仕組みを整えることが重要です。CSM QuickPack / CSM QuickPack with AIの導入により、ナレッジが自然にたまる仕組みを構築し、問い合わせの削減を実現できます。

ナレッジの重要性は理解しているが、忙しくて手が回らない」とお悩みの企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。

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2026/01/31 | カテゴリ:ServiceNow

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