おすすめローコードツール4選!特徴や活用法、比較ポイントを解説

ローコードツールが持つメリットに魅力を感じているものの、自社に適したツールをどのように選定すべきか分からず、なかなか導入に踏み切れない企業も少なくないようです。本記事では、ローコードツールの概要とおすすめのローコードツール4選を紹介します。それぞれのツールが持つ強みについて知り、自社に適したツールを選定できるようにしましょう。

ローコードツールとは?

ローコードとは、コーディング作業の負担を抑えてシステムやアプリケーションを開発する手法です。ローコードツールには、システムやアプリケーション開発に必要なテンプレートやコンポーネントが用意されています。開発者は主にドラッグ&ドロップのビジュアルインターフェースを使用し、パーツやロジックを組み合わせることでアプリケーションの開発を行います。最小限のコーディング作業でアプリケーションを開発できるため、従来の開発よりも手間や時間を削減でき、スピーディーな開発を可能にします。


        • ローコードツールに備わる主な機能


          ローコードツールに搭載されている機能として、ビジュアルモデリング機能、データベース連携機能、テンプレートやコンポーネント、ビジネスロジック定義機能、アプリ管理機能等が挙げられます。各機能の概要は以下の通りです。

          機能名 概要
          ビジュアルモデリング機能

          GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)やドラッグ&ドロップ等視覚的な操作を支える機能。作業効率化に役立つ。

          データベース連携機能

          データの取得や保存、更新に役立つ機能。APIや外部のデータベースとの接続を容易にする。

          テンプレートやコンポーネント

          取得した情報の表示や入力フォーム、エラーメッセージ等が用意されている。

          ビジネスロジック定義機能

          コーディングなしで視覚的にロジックを組む機能や、入力や通知、承認等の自動化も可能

          アプリ管理機能

          開発したアプリを適切な環境下で動作させ、管理運用するための機能

        これらの機能によって、効率的なアプリケーション開発をサポートするのがローコードツールです。

        おすすめローコードツール4選

        開発効率を向上させるには、プロジェクトの目的やニーズにマッチしたツールを選定することが大切です。以下では、おすすめのローコードツールを4つ紹介します。プロジェクトを成功に導くためにも、機能性や使いやすさだけでなく、拡張性と柔軟性、既存システムとの連携、サポート体制やセキュリティ対策等、さまざまな面を考慮して比較検討するようにしましょう。

        1. イントラマート(intra-mart)


          イントラマート(intra-mart)はNTTデータ イントラマート社がリリースしているローコードツールです。国内企業の業務システム構築に適しており、日本の商習慣に基づいた高機能なワークフローが用意されています。

          プログラミングの熟練度が低い技術者でも素早くアプリケーションを開発できるよう、ドラッグ&ドロップ操作に対応しており、高い柔軟性も備えています。また、AIやRPA(ロボティックプロセスオートメーション)、システム連携のためのコンポーネントが豊富にそろっているのも特徴です。国内で高いシェアを誇るローコードツールです。

          ご参考記事:「イントラマートとは?業務効率化を実現するプラットフォームをわかりやすく解説

        2. ServiceNow


          ServiceNowは、広範なワークフローをカバーする統合型のビジネスプラットフォームです。クラウド型の基盤Now Platformには、ローコード/ノーコード開発ツールが組み込まれています。これにより開発者は、ビジュアルインターフェースを用いて効率よくアプリケーションやワークフローを構築することが可能です。

          また、アクションの定義により、繰り返し行う作業を自動化できるため、作業効率の大幅な向上が見込めます。既存のセキュリティ基盤との連携もスムーズに行えるため、セキュリティの強化にも有効です。

          ご参考記事:「ServiceNowとは?業務効率化を実現するプラットフォームの魅力

        3. OutSystems


          OutSystemsは、Webやモバイルアプリの開発に適したツールであり、大規模なエンタープライズアプリケーションの対応も可能です。直感的な操作を可能とするビジュアルモデリングを搭載しているだけでなく、コーディングやビルド、デプロイを自動化できます。

          複数のアプリを統合して、開発や運用管理を実行できるためできるため、プロジェクトメンバーの共同作業も効率よく進められます。また、パーツやテンプレートも豊富に用意されているため、デザイン性や操作性の高いアプリケーション開発も可能です。AIの開発アシストにより、アプリ開発の効率アップが期待できるだけでなく、品質向上にも大きく貢献します。

          ご参考記事:「OutSystemsとは何か?6つの特徴と導入事例を紹介

        4. Power Platform


          Power Platformは、Microsoft社が提供するMicrosoft Power AppsやMicrosoft Power BI等の総称です。Power Platformに含まれるアプリケーションは、ローコード開発が可能です。熟練度が低い技術者でも短期間でアプリケーションを開発できるため、開発コストの削減に貢献します。

          また、Microsoft社のソフトウェアとシームレスに連携でき、業務上で分散しがちなデータの一元管理に適しています。Power Platformは、データやサービスの連携が課題となっている企業、業務フロー上のエラーを減らしたい企業に適したツールです。

          ご参考記事:「Power Platformとは?できることと活用事例を紹介

            ローコードツールを選ぶ際の比較ポイント

            数多くリリースされているローコードツールの中から、自社に適したサービスを見極めるために、選定時にチェックすべきポイントを押さえておきましょう。自社に最適なツールを選定することが、ツールの導入効果を最大化することへつながります。

            • 使いやすいツールであるか


              ローコードツールはプログラミング初心者や中級者でも短期間でアプリ開発ができる点に大きな価値があります。そのため、使いやすさに対する配慮は非常に重要です。ローコードツールの使いやすさは、ビジュアルエディターやGUIによる直感的操作性や学習コストの低さ等で判断できます。

              また、ローコード開発はコーディング作業がゼロではないため、対応しているプログラミング言語が自社にとって使いやすいものかチェックするようにしましょう。

            • 必要な機能が備わっているか


              ローコードツールにはそれぞれ異なる特徴があります。そのため、まず自社が必要とする機能を明確にした上で、それらの機能を備えたツールを選定しなければなりません。実装された機能を確認する際は、APIやプラグインに連携できることに加え、アプリケーションの開発後に変更や追加が行えるかチェックすることも重要です。また、拡張性やカスタマイズ性の高さ、セキュリティ対策の充実度等、多角的な観点から確認するようにしましょう。

            • コストと予算に合っているか


              新たなツールを導入する際は、コストも大切な判断材料になります。設定した予算内に収まることに加え、導入後の運用で必要となるマンパワー、業務貢献度等も含めた上でコストパフォーマンスの高さに目を向ける必要があります。ローコードツールの中には無料で試せるもサービスもあるため、実際に操作してから自社のニーズに適しているかどうか判断しましょう。

            • サポートやコミュニティが充実しているか


              ツールを導入して慣れるまでの期間は、多くの疑問に直面します。不明点をすぐに解消できなかった場合、業務の遅延や停止を引き起こすリスクは高くなります。そのため、ベンターのサポート体制をチェックすることも忘れないようにしましょう。

              また、ベンダーのサポートと併せて、ユーザーコミュニティが活発かどうかを確認することも大切です。コミュニティが活発なツールは、インターネット上で情報収集がしやすいため、自己解決しなければならない場面で役立ちます。

                  まとめ

                  ローコードツールは、ITリソース不足や開発スピード向上の課題解決に有効な手段として注目されています。自社のニーズや予算に合うツールを選定し、迅速かつ柔軟な開発環境を構築しましょう。特に、ServiceNowは業務効率化に特化したツールで幅広く活用できるため、業務の効率化に大きく貢献すると期待できます。

                  記事で紹介したツールは、いずれもエクシオ・デジタルソリューションズが導入支援を行っています。ローコードツールの導入を検討する際は、ぜひご相談ください。

                  2025/02/19 | カテゴリ:アプリケーション・実⾏基盤

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